EU Travel Information & Authorisation System
欧州渡航情報認証制度(ETIAS:エティアス)とはビザが免除されている日本やアメリカなどの国民が、シェンゲン協定国であるヨーロッパの一部の国に(ドイツ、イタリア、フランスなど26ヶ国)にビザを取得せず訪問するために必要な欧州渡航情報認証制度です。
ビザを保有しない対象国籍保持者は事前にこのETIAS電子認証システムに申請することが必須となります。登録されたパスポート情報はユーロポール(欧州警察機構)などに照会され審査が行われます。
シェンゲンビザを既に保有している場合はシェンゲンビザでの入国となるためETIASの申請は必要御座いません。この同様の電子認証システムはアメリカやカナダ、オーストラリアでも既に導入されています。
2022年末からETIAS取得の上でEUへの渡航が必要です
ETIASの導入背景
ETIASの導入が2016年11月に決められました。欧州委員会は、フランスとベルギーでテロ事件以降、EUの安全保障を強化する一環としてETIASを実施します。ETIASはEU外の脅威を事前に防ぎ安全を保ち、難民の流入問題対策としても導入されます。
そのため、旅行客はヨーロッパに渡航する前にEUへ渡航を許可するか拒否するかは渡航申請システムが事前のチェックを行います。最終的な入国可否の判断は現地の入国審査官が行います。ビザ免除の第三国旅行者を事前に確認することで入国審査を容易にし入国拒否数を大幅に減らすことができます。
従来のシェンゲンビザとの違い
現在、EU圏に入国する際一部の国からの渡航者はビザを取得する必要がなく、EUとシェンゲン加盟国に入国することを許可されている国が多数ありますが、訪問者は3ヶ月間の滞在に限られており、その訪問は観光やビジネス目的での渡航と制限されております。
ビザのない旅行者が就労することやスクールに通えないという制限があります。
今後、ビザ免除の適用を受ける国籍の旅行者も観光、ビジネス、または通過目的(トランジット)のためにヨーロッパに旅行するにはETIASが必要となります。
ETIAS申請方法
欧州連合(EU)への旅行資格のある各国旅行者は、ETIASが必要です。
ETIASに申請するにはインターネットに接続可能なパソコンやスマートフォンなどのデバイスから申請が必要です。エティアス申請の際に必要なものはIC入りのパスポートとETIASの申請費用を支払うためのクレジットカードとなります。
ETIASはEUに到着する前にオンラインで事前に申請しなければなりません。
審査に時間がかかる場合もあり、渡航予定が決まり次第、前もって申請することをおすすめ致します。
ETIAS申請に必要なもの
1.IC・機械読み取り式パスポート
(適用条件に満たしたパスポートが必要です)
2.クレジットカード
(申請費用はユーロ建てで決済されます。)
ETIASの失効と取り消しについて
1.ETIASの申請が不正に提出されたものとみなされている場合があり、申請者の状況が変更になった場合や、ETIAS承認の条件が有効であれば、ETIASの申請を取り消す必要はありません。ETIASの申請は、EU加盟国の当局によって行われます。
ETIAS渡航可能先国リスト
以下のリストに記載されているEU加盟ETIAS導入国へビザ無しで渡航する場合は2022年末以降、事前にETIASの申請が必要です。
ETIAS EU連合
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン
ETIAS申請可能国リスト
現在、以下の54カ国の渡航者はシェンゲンビザの取得を免除され、ビザなし渡航が許可されております。2022年末にETIASが導入されます。(当初予定の2020年から延期されました。)
ETIAS申請には以下のリストに掲載されている国のパスポートが必要となり、このリストは日々変更される可能性があり、最新のETIAS対象国を含むものではないことにご注意ください。
Albania(アルバニア) Andorra(アンドラ) Antigua And Barbuda(アンチグアバーブーダ)Argentina(アルゼンチン) Australia(オーストラリア) Bahamas(バハマ) Barbados(バルバドス) Bosnia And Herzegovina(ボスニア・ヘルツェゴビナ) Brazil(ブラジル) Brunei Darussalam(ブルネイダルサラーム) Canada(カナダ) Chile(チリ) Colombia(コロンビア) Costa Rica(コスタリカ) Dominica(ドミニカ) El Salvador(エルサルバドル) Macedonia, Former Yugoslav(マケドニア、旧ユーゴスラビア) Grenada(グレナダ) Guatemala(グアテマラ) Honduras(ホンジュラス) Israel(イスラエル) Japan(日本) Kiribati(キリバス) Malaysia(マレーシア) Marshall Islands(マーシャル諸島) Mauritius(モーリシャス) Mexico(メキシコ) Micronesia(ミクロネシア) Republic Of Moldova(モルドバ共和国) Montenegro(モンテネグロ) New Zealand(ニュージーランド) Nicaragua(ニカラグア) Palau(パラオ) Panama(パナマ) Paraguay(パラグアイ) Peru(ペルー) Samoa(サモア) Seychelles(セイシェル) Serbia(セルビア) Singapore(シンガポール) Solomon Islands(ソロモン諸島) South Korea(韓国) Saint Kitts And Nevis(セントクリストファー・ネイビス) Saint Lucia(セントルシア) Saint Vincent And The Grenadines(セントビンセントとグレナディーン) Timor-Leste(東ティモール) Tonga(トンガ) Trinidad And Tobago(トリニダード・トバゴ) Tuvalu(ツバル) United Arab Emirates(アラブ首長国連邦) United States Of America(アメリカ合衆国) Uruguay(ウルグアイ) Vanuatu(バヌアツ) Venezuela(ベネズエラ)
ETIAS
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欧州渡航情報認証制度(ETIAS:エティアス)ETIASとは日本を含むビザが免除されている国籍者が、シェンゲン協定国(ドイツ、イタリア、フランスなど)ヨーロッパ内26ヶ国にビザを取得せず訪問する場合、事前にこのETIAS電子認証システムに申請することが必須となります。この制度は2022年末から導入が予定されております。